<最新ジャーナリズム>
 昨年11月9日、ドナルド・トランプが大統領選に勝利した日から、久しぶりにコラムを始めました。新潮社フォーサイト<http://www.fsight.jp/>に毎月、「ニューヨーク発 トランプのアメリカ」を書いています。

<最近の動向>
 昨年10月にはおよそ40年ぶりに沖縄を訪れ、琉球新報社の琉球フォーラムで講演したほか、辺野古と高江に足を運びました。その後、琉球新報に特別寄稿を寄せています。 寄稿『やんばるの森と高江を考える』琉球新報2016年11月15日号

<現在の仕事>
 米軍の日本占領という時代について長いあいだ調べています。これまでに3冊の本を上梓しました。リサーチと取材に膨大な時間と労力がかかるので、一冊完成させるまでに、ときには5年、10年という歳月が必要になります。なかでも、メリーランド州カレッジパークにある米国立公文書館(NARA)に通い、朝から閉館時間までまる一日、文書発掘する作業は体力ばかりでなく、相当タフな精神力が要求されます。
 米国では30年たった公文書は基本的に公開することになっていますが、数日かかって何も発見できず、なぜ、見つからないのかがっくり肩を落とす日もめずらしくありません。
 1月3日、西日本新聞が情報公開法によって入手した米公文書のスクープを発表したとき、NARAへ通った日のことが鮮明に思い出されました。西日本新聞が発見したのは、日本外務省が米政府に対し、50年代後半の日米安保保障条約改定交渉など、広範囲におよぶ日米間の密約を非公開にしてくれと要請していたというのです。
 なぜ、文書がみつからないか、と思っていた答は、米政府が非公開にしただけでなく、日本政府が米政府に非公開を頼んでいたという信じられない事実が明らかになったのです。
 西日本新聞の取材に対して外務省はなにも答えず、わたしたちの「知る権利」を無視するだけです。都合の悪いことは隠蔽し,国民の目に触れなければ良いとでも思っているのでしょうか?
 こういう非民主的な政府しかもてないことはあまりにも情けないことです。でも、これに挫けず、気持ちを取り直して、こんな政府だからこそ、深い闇に覆われた事実を発掘することの大切さを痛感しました。現在は4冊目のリサーチをしているところですが、あきらめずに続ければ必ず新しい発見に巡り合えるものです。(2017年2月12日)

 
青木冨貴子(あおきふきこ):ニューヨークを拠点に活動するジャーナリスト・作家。これまでに日本の主要新聞、雑誌で数多くの記事、コラムを発表、ノンフィクション作品やルポルタージュ、エッセイ集は14冊以上を数える。

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